ロッテルダムに「ポーランドホテル」オープン

土曜日、ロッテルダムの南部ドルツェストラートウェハに「ポーランド・ホテル」がオープンした。すでに280人のポーランド人がチェックインしている。このホテルは急増する中東欧移民向けにロッテルダム市が始めたもの。ポーランドなどの中東欧からの季節労働者は居住場所を見つけるのが難しく、住民との軋轢も問題となっている。そこで、ロッテルダム市はこの季節労働者用ホテルの建設を決めた。

市によれば、ロッテルダム内だけに中東欧からの季節労働者移民は3万から5万人いるというが、不当な家賃を払わされるなど悪徳業者の被害者となる場合も少なくない。また移民が集中している地域ではゴミや駐車が急増し、これが住民との軋轢を生んでいる。これを解決するために「ポーランド・ホテル」の開設の運びとなった。

ホテルは旧難民センターを改造したもの。部屋はシンプルだがきれいで、シャワー、テレビ、冷蔵庫つき。建物にはフィットネスルームもある。またホテルの住人はオランダ語の授業も受けられる。

しかしこのホテルの開設には眉をひそめる者も少なからずいる。右派の市議会議員は「この居住環境は貧しい中東欧人にとってはかなり豪華。これがますます外国人労働者を引き寄せることになる。」と懸念している。また近所の住民で大量のポーランド人が一箇所に集中することを嫌う人も多い。