シンタクラースがやってくる(11月17日、18日)

シンタクラース(聖ニコラウス)は、オランダの子供たちにとってとても大事なお祭りである。 この聖人は、毎年11月中旬ピートと呼ばれる従者を伴い、プレゼントを乗せた蒸気船に乗って、オランダにやってくる。子供達は、煙突や裏口に自分の靴を置いておく。夜中シンタクラースは白馬に乗り、屋根から屋根へ移動しながら、子供達の靴に贈り物を入れて行く。暗くて長い冬、毎朝靴の中に小さなプレゼントをワクワクしながら見つけるのがオランダの子どもたちの楽しみである。そうして12月5日はシンタクラースの誕生日、この日は家族でプレゼントや詩の交換が行われる。

今年は11月17日にザーンダムに近いザーンセ・スカンス上陸する。その後、各地で行進する。一番大きなイベントとなるアムステルダムにボートが着くのは18日。海洋博物館に上陸後12時から町を行進する。

オランダでは14世紀頃から聖ニコラウスの命日の12月5日を「シンタクラース祭」として祝う慣習があった。その後、17世紀アメリカに植民したオランダ人が「サンタクロース」と伝え、サンタクロースの語源になったと言われている。

アムステルダムでのシンタクラース行進 (英語)