シンタクラースのオランダ入り、ゴーダでピートに反対する90人逮捕

シンタクラースのオランダ入りの行進は毎年異なった都市で行われることになっているが、今年はゴーダチーズで有名なゴーダ(Gouda)市で行われた。ところがたくさんの子供達が楽しみにしていたシンタクラースの行進は、ズワルトピート(黒人の従者)に反対するデモに参加した人たち90人の逮捕で台無しになった。デモは市の中心から離れた場所で行われるはずで許可もおりていたが、急遽計画を変更し市の中心でのお祭りの最中にデモ隊がなだれこんだもの。

今年は人種差別を理由にズワルト・ピートに反対する意見が例年に増して激しくなり、各都市ではズワルト・ピートの顔を黒く塗らずに茶色にするなど対応策を練っていた。ゴーダ市でもチーズ色やストロープワッフル色のピートを出すなど工夫していたが、今回の騒ぎで結局「市のマーケティング」を兼ねたズワルト・ピート対応策もはかなく打ち壊されることになった。

明日16日(日)にはアムステルダムをはじめ各市町村でシンタクラースの行進が計画されているが、同じようなデモが行われる可能性は高く、警察は準備を整えている。