シンタクラースのプレゼント、買わずにリサイクル

12月5日は子どもたちがシンタクラースからプレゼントをもらう日。親はプレゼントの購入で忙しい。ただ大人も子供も毎年増え続けるおもちゃに疲弊気味であることも確か。最近おもちゃを買う代わりにおもちゃを交換するマーケットが話題になっている。この交換マーケットを最初に考案したアルグさんは、毎年この時期におもちゃだらけになる部屋を見て無力感におそわれた、という。

ちょっとだけ遊んだり全く使用しなかったおもちゃを捨てるのはもったいない。その上環境への負荷はおびただしいものだ。そこでアルグさんは5年前に子供の通う学校で「交換マーケット」を開催した。その後、ウェブサイト「リサイクル・シント」を開設、各地で交換マーケットをオーガナイズすることになった。先週末はユトレヒトで第100回の交換マーケットが開催されたばかりである。アルグさんは、来年にはオランダのすべての市町村で交換マーケットが開催されることを夢見ている。ただ貧しい家庭では交換できるおもちゃがないことも多々ある。そこで、交換せずにすむ寄付用の箱も設け、ここから好きなものを持っていくことも可能だ。

交換は無駄な出費を抑えるだけでなく、環境保全への貢献という利点もある。木製やプラスチック製はリサイクル可能だが、ほとんどのおもちゃは様々な原材料を使っておりリサイクル不能になっている。交換は、ゴミの増加を抑制するだけでなく、新しいおもちゃの生産も減らすことにもつながるかもしれない。

リサイクル・シント