アムステルダムのオフィス価格増加幅、世界で最も高く

アムステルダムのオフィス価格(賃料ではなく購入価格)の増加率は海外諸国のそれと比べ最も高い。今年の第3四半期には27.4%も上がっている。続いて上げ幅が大きいのがマドリードで18.5%、そしてベルリン(15.9%)とミラノ(13.9%)となっている。

とはいえアムステルダムのオフィス価格は、パリやロンドンと比較しまだ低い。ロンドンではアムステルダムの3−4倍という価格であるう。アムステルダム南駅のあるザウダス(Zuidas)地区の家賃は年間平米あたり平均400ユーロとなっている。

投資家はこの高値に嫌気をさし、アムステルダム以外での物件に目をつけている。ロッテルダムの利回りは5%、これに比較しアムステルダムは3.5%だ。このほかアイントホーフェン、デン・ボッシュ、そしてアーネムが投資家に人気である。賃貸する企業のほうも、アムステルダムのザウダス地域から離れ、家賃が約半額であるスローターダイクに越すなど外部へと広がっている。