オランダの不動産価格さらに上昇、過熱気味

オランダ国内の不動産価格がさらに上昇している。昨年比較で平均9%という上昇率だ。平均価格は25万8千ユーロ。すでに金融危機以前の過去最高額を超えている。中でもフラット(マンション)の価格の上昇率が12%と顕著である。いわゆるタウンハウスや一戸建て住宅は6−8%の上昇率。

一部の地域では異常とも言える上昇率を記録しており、アムステルダムは1年になんと22%、アルメールでも16%、ザーンスタットで16%、ライデンが15%となっている。逆に、ゼーラント州の島(-0.9%)やフラーンデレン(-2.2%)、ウーデン(-1.3%)など価格が下がっている地域も若干あるが、おしなべて全土で価格は上昇している。

人気の地域では売りに出ている物件数が頭打ちになっているため、極端な売り手市場となっており、提示価格より高く売れた物件が14%もある。この超低金利時代に住宅を購入しようという若い人たちに、投資家も参入し、市場は過熱している。アムステルダム、ハーレム、ユトレヒト、フローニンゲンといった人気の地域では、市場に出て平均1ヶ月以内に買い手が見つかる。ときには1日以内ということもある。供給は減少の一方で、これらの地区では1年間に40%以上減少しており、価格上昇に拍車をかけている。