アイルランド産の牛肉に注意

オランダのスーパーマーケットではアイルランド産の牛肉が販売されているが、パッケージには緑に囲まれた農場で育つ牛が描かれていることが多い。このため動物に優しいイメージを受けるが、現実はオランダの基準に合わないかなり悲惨な環境で飼育されているものであることが判明した。オランダの家畜保護団体である「Wakker Dier」がアイルランドの農場で覆面調査を行った結果である。「Wakker Dier」によれば、アイルランドにおける食用牛の飼育環境はオランダに比べかなり残酷なものであるという。

麻酔なしで去勢を行ったり、不潔な家畜小屋に住まわせたり、牧草がほとんど生えていない牧場に放牧するなど、家畜迫害の事実が次々に判明した。寒い時期には4ヶ月から5ヶ月もの間、コンクリートの床の牛舎に動く隙間がないほど詰め込まれている。

アイルランドの牛肉の主な輸出先でオランダは5位。2016年には総輸出高53万5000トン(24億ユーロ)のうち4万5000トン(2億ユーロ)の牛肉がオランダに輸出されている。

アイルランドから輸入されている牛肉の60%に、家畜に優しい環境で飼育されているというアイルランド食品認定証である「持続可能な牛と羊肉の証明(SBLAS)」がついている。しかしながらWakker Dierによればこの認定証はほとんど意味を持たないという。同団体は、スーパーマーケットに対し早急にアイルランド産の牛肉の販売を停止するよう求めている。オランダには同様な認定証である「Beter Leven van de Direnbescherming(飼育環境のいい認定証)」があるが、最低でもこの基準を満たす牛肉のみを販売すべきだとしている。

Wakker Dier