オランダ、教師不足で外国人教師採用増加

オランダでの教員不足は深刻化しており、外国人教員の採用が急増している。今年になってすでに1000人以上の外国人が政府の教育実施サービス機関DUOに応募してきている。例えばベルギーからオランダの国境付近の学校に応募したり、フランス人やドイツ人がフランス語とドイツ語の教師として応募している。外国人教師はオランダ語ができることが義務付けられている。ただ外国語教師に外国人を採用する背景にはこの教師不足もあるが、学校側がネイティブスピーカーを好むこともあるという。

教師不足は深刻で、教育省によれば2020年には小学校だけで3000人が不足するという。中学高校では600人の教師が足りなくなる。とくに数学、化学、物理学そしてドイツ語の教師不足が深刻だ。教師不足を補うために、校長が教壇に立ったり、退職教師を再雇用したり、学生や教職資格を持つ親にヘルプを頼むなど苦肉の策で対応しているのが現状だ。ザーンスタットの学校ではインフルエンザが蔓延したときには週4日制を採用して教師不足を補った。ベルギーに近いゼーラントの学校は、ベルギーにまで足を伸ばしチラシを配るなどして教師募集を行った。

教師不足の背景には給与の低さがある。明日もロッテルダムで待遇改善を求める教師のデモが行われる。