ムハンマド風刺画コンテスト計画の極右政治家ウィルダース氏を脅迫した男逮捕される

オランダのハーグ警察は火曜日26歳の男の身柄を拘束した。この男は、極右政党PVVが企画する風刺画コンテストの企画者あるいはコンテスト会場である国会を攻撃するとフェイスブック上の動画で語っていた。

事情聴取中の警察によればこの男の身元はまだ確認されていない。ウィルダース氏はツイッターで「この男は私を殺害するためにオランダに来たことをフェイスブックで発表した。」と書いている。ウィルダース氏は、ハーグの国会内でイスラム預言者ムハンマドを風刺した絵のコンテストを開くという計画を数ヶ月間練っていた。展覧会は11月に開催予定で、ウィルダース氏によればすでに数百点が集まっているという。

8月の初めパキスタンはオランダの外交筋を通じこの漫画コンテストに対し怒りを表明した。イスラム教を悪と決めつける意図的で悪意のある行為であるというのがパキスタン側の言い分である。さらにイスラム他国もこのウィルダース氏のコンテストには同意しないと表明している。

オランダのブロック外務大臣はパキスタンおよび他国に対し、この風刺漫画コンテストにはオランダ政府は関わっていないという声明を発表する予定だ。ルッテ首相は「イスラム教に対する尊重心がない」と批判はするものの、「表現の自由」を尊重するスタンスだ。

ウィルダース氏への脅迫は日常茶飯事で、数年間セキュリティに守られている。ここ数週間ですでに数百の殺害脅迫も受け取っている。イスラム教ではムハンマドを描くことは禁じられている。2015年にはパリでモハメッドの風刺画を掲載した雑誌出版社シャルリー・エブドが襲われ12人が亡くなっている。