オランダ、ホームレス施設利用者増える

オランダではここ数年ホームレス用の施設の利用者が大幅に増大している。これに対し多くの地方自治体では予算削減でホームレス用施設を減らす方向にある。

今年だけで施設を利用したのは6万6千人。2009年には5万人だった。施設利用を断られている人は登録されていないためこの統計には含まれていない。関係者によれば数千人が入居待ちだという。

ホームレス施設団体によれば、18歳から22歳の若者そして50歳から64歳までの中高年層の利用者の増加が目立っている。この背景には若者の高失業率や生活保護費支給条件の厳格化(4週間のウェイティング)が挙げられる。さらに、精神病患者用の施設でのベッド数が減っているため、これらの人がホームレスとなる場合が多い。

オランダ全土の地方自治体の半数がホームレス用収容施設予算を削減している。2015年までに全国でさらに2500万ユーロの予算削減が計画されている。