オランダ、ガソリン不足。水不足も原因?

オランダ全土でガソリン不足が目立っており、給油ができないスタンドも増えている。ガソリン供給会社の運転手不足が主な原因だが、好景気による需要増加や水不足そして夏休みも原因となっている。ガソリンスタンドも今月の初めからガソリンの供給不足で売上が落ちると苦情を呈している。

石油会社のBPやシェルもこれを認めている。BPのスポークスマンは「ここ数週間ガソリン車のドライバー不足で供給が滞っている。運送会社に働きかけ早いうちに解決するよう手を尽くしている。」とコメントしている。ガソリン輸送の大手であるスヘンク・トランスポート社は「ドライバーが本当に足りない。それと好景気のせいで、渋滞も増えガソリン需要が伸びている。またバケーションシーズンで出かける人が多くこれもガソリン需要に拍車をかけている。」と説明している。

水不足がガソリン不足の原因となっているというと首をかしげる人も多いが、これは水位の低下による水上交通の制限によるもの。ロッテルダム港で荷揚げされた燃料は水路で各地に輸送されるが、水位の低下でタンカーに積載できる燃料の重量が制限されている。このため、陸上交通による輸送に頼ることになり、運送時間の増加と運転手不足につながっている。