オランダの初ニシン解禁、若者のニシン離れも

生ニシンはオランダを代表する食べ物のひとつ。6月13日は新ニシンの解禁日で、まず伝統の競りがスヘーフェニンゲンで行われ一樽78,000ユーロで競り落とされた。この売上は今年は盲導犬協会へ寄付される。そしてこの日、待ちに待った生ニシンが全土で一斉に販売が開始された。ところが、若者はこのオランダの伝統的食べ物である生ニシンにそれほど惹かれないようだ。

オランダ漁業協会(Nederlands Visbureau)の調査によれば、生ニシンを食べるという人の80%以上が50歳以上。生ニシンを食べたことがなかったり、食べず嫌いの若者が多いという。同協会はミレニアム世代に生ニシンを普及させようとキャンペーンを実施している。これまでのように生ニシンだけを食べるのではなく、タコスに入れたり、寿司のネタにするなど工夫をこらし、若い人にも食べやすい方法を考案している。ミレニアム世代は寿司は食べるが生ニシンは敬遠するらしい。

ちなみにオランダで最も食される魚は以下のとおり。
缶詰のマグロ、フィッシュスティック、燻製の鮭、生ニシン、鮭、冷凍のタラ、酢漬けニシン、冷凍の鮭、冷凍のパンガス、燻製のサバ。生ニシンは4位となっている。