初ニシンは6月18日から

6月は初ニシンが登場する月。毎年旗の日(Flag Day, Flaggetjesdag)として最初の水揚げを祝うイベントが行われる。イベントはハーグ近郊のスヘーフェニンゲンの港。スヘーフェニンゲンは、港とビーチで有名である。18日に開催されるイベントでは、ニシンが詰まった最初の樽がオークションにかけられる。売上はチャリティに寄付されるのが通常だ。このほか、音楽やパレード、マーケットなどのイベントが計画されている。

初ニシン(Herring、Haring)は5月半ばから6月末までに捕獲されるニシンを指す。この時期より早く捕れたものは脂が乗っていないが、逆にこの時期を超すと脂が多すぎるといわれている。ニシンは冬には痩せ、春には水中にプランクトンが存在するためニシンが成長し始める。好条件の下では、ニシンは春に毎日2パーセントずつ成長する。そして重量の4分の1は最終的に脂肪で構成されることになる。5月半ばにニシンの体脂肪率が16%以上になると、毎年ニシン漁が始まり、通常7月まで続く。捕獲したニシンは伝統的なオランダの方法で塩漬けされる。。初ニシンが店頭に出るのはこのオークションが行われる日から。しかし実際にはこれより前に販売する店もある。

ニシンはそのまま食べたり、オランダ人のようにパンに挟んだりするほか、すし飯の上に乗せてちらし寿司風にしたり、お茶漬け、ポン酢和えなど和風の食べ方も美味しい。ポートフォリオの「美味しいオランダ」(右コラム)やフェイスブックの「オランダの食べ物」グループで検索してみてください。

Vlaggetjesdag(スヘーフェニンゲン)