飲食店での喫煙ルーム撤廃に飲食店業界補償を求める

オランダ飲食業界連盟(KHN)は、健康省のブロックハウス副大臣に対し、政府が導入計画の飲食店(ホテルなども含む)での喫煙ルームの撤廃を延期そして補償金を要求している。先月健康省はオランダの飲食店やホテルに対し喫煙ルームの2年以内の撤廃を提案した。KHNによれば、レストランやカフェのスペースとは独立した喫煙ルームの設置に平均12,500ユーロをかけている。他のスペースに煙が漏れないための換気扇などにかかる費用である。これを2年以内に撤収することに対し、業界は投資した金額に対する補償金を要求している。さらに移行期間も2年から5年への延長も求めている。

KHNの調査によれば、飲食業界の91%が喫煙ルームの撤廃に反対だという。喫煙ルームがなくなると、喫煙者は屋外に出ることになり騒音などで近所の迷惑になるというのがその理由だ。
この喫煙室禁止は、今年の初めにオランダ・クリーンエア連合(CAN)の告訴に発端がある。ハーグ地方裁判所ではCANの喫煙室禁止を認める判決を下している。オランダでは2008年からレストランとカフェで禁煙全面禁止となっている。喫煙者が屋外に出ることなしにタバコが吸える独立した喫煙室は2016年に合法とされていた。