オランダの不動産市場過熱状態が続く。ハーグでは24%上昇

オランダの不動産価格の上昇が止まららない。これまではアムステルダムの不動産市場の過熱が問題となっていたが、ロッテルダムとハーグが勢いを増している。オランダ不動産連盟(NVM)が昨日発表した統計によれば、アムステルダムの年間上昇率は12%、これに対しハーグは24%、ロッテルダムは15%上昇している。オランダ全土平均で10%という上昇率だ。

不動産価格急騰の背景には低金利のみならず住宅の供給不足がある。2018年の第1四半期には昨年同時期に比較して13%も売家が減っている。NVMによれば、住宅を売りたい人が自分が住みたい物件を見つけるまで売却を待つため、供給不足となりこれが悪循環を生んでいる。

都市部では、オランダに住む外国人(駐在者)や個人投資家による購入が急増。特にハーグとロッテルダムでこれが顕著になっている。大都市では4分の1が投資家による購入だと言われている。個人投資家は比較的安い物件を購入し、ローン負担分より高い金額で賃貸。これがさらに物件不足を促進している。NVMは物件不足と新しい住宅の建設の遅れにより現在の不動産価格はさらに上昇を続けると見ている。

不動産連盟(NVM)の統計