安楽死年間8%増加、ますます増える傾向

2017年に実行された安楽死は2016年と比較し8.1%の増加した。登録された6585件のうち12件のみが、決められた手順や基準に沿わなかったもので、99.8%はすべての条件を満たしている。安楽死協会(regionale toetsingscommissies euthanasie )のコーンスタム会長がNRC紙に語ったところによれば、安楽死を選んだ人のほとんどが治癒の見込みのない病気を患っていたり、ガンや心臓病で耐え難い苦しみを訴えていた人である。

12件の「注意を怠った」安楽死のうち半数は医療的処置が不十分だった。たとえば投薬が十分でなく、医師は途中で薬局まで走らなくてはならなかったというケース。ただしこの患者はすでに意識がなかったことが幸いだった。他の注意不足の安楽死例は、安楽死決定時に求められるセカンドオピニオンを出す医師が、担当医と同じ病院で働いていたもの。セカンドオピニオンは必ず中立なものでなくてはならない。

昨年から、認知症の患者に対しても安楽死の可能性が開かれている。しかし、この問題は非常に複雑な要素を含むため、十分な話し合いと検討が必要だとコーンスタム氏。高齢化に伴い、安楽死の申請数はさらに増える傾向だ。医師も安楽死に対する知識が広がるとともに、患者を含む一般の人もこの問題を真剣に捉える人が増えている。