オランダ人口増加続く、移民が大きく貢献

オランダの人口は増加が続いており、第3四半期までで今年は8万人増加した。中央統計局によると、この増加のほとんどが移民によるもので、6万6千人がシリアなどからの難民である。これに対し自然増加を見ると、新生児数は死亡者数を1万5千人上回るという程度で出生率は下がり気味だ。

移民申請数は18万1千人だが、オランダから出ていく人も11万5千人と多く、結果的に6万6千人の増加となっている。世界的に戦争や内戦などによる難民の数は昨年より減っており、オランダで受け入れている難民数も減少。シリアからの難民は減っているものの、月に数千人は保護を求めてやってくる。現在シリアからの難民合計は8万8千人とオランダに住む難民の中では最大数を占めている。これはオランダ人口の0.5% 現在オランダの人口は1710万人を記録している。1950年のオランダの人口は約1千万人だったのを見ると、驚異的な増加だ。

難民以外のいわゆる経済移民の数も増加中だ。とくにリトアニアやラトビアなどの旧ソビエトからの移民が目立つ。出生率の低下で人口の自然増加は少ないため、この移民増加は経済活動へ貢献している。