移民と難民の増加でオランダの人口来年に1700万人を超える
オランダ中央統計局(CBS)が18日に発表した報告によれば、来年の前半にはオランダの総人口は1700万人を超えるという。さらに、来年には人口は11万3000人増加と、今世紀初めて人口増が10万人を超える。人口増の要因は移民。CBSによれば、2016年には24万人がオランダにやってくる。このうちの多くが一度オランダを離れたオランダ人の帰国であるという。
さて、難民流入による人口増加であるが、CBSは過去の数字から推定している。難民としてオランダに入国する人の3分の2が滞在許可を得られるという想定で計算すると、2035年には総人口は1800万人となる。来年度には26万人がオランダの市町村で新規に住民登録を行う予定で、この数は過去最大となる。このうち7万人が難民、17万人がEU域内からの労働者やEU外からの駐在員などである。オランダから他国へ移民する数も多い。昨年では15万人が外国へ移住した。入国者と出国者を相殺すると、8万8000人増えるいう計算になる。さらに出生数から死亡数を引いた2万5000人を含め、合計で11万人の人口増加となる。
オランダでは子供の出生率は下がっている。したがって今後の人口増加はEU内からの経済移民とEU外からの難民がどれだけ増えるかが鍵となる。CBSは、オランダはEU内の最も豊かな国のひとつであるため、この数はさらに増えると見ている。