シリアの戦火を逃れ、トラ2頭がオランダに避難

シリアの戦火を逃れてオランダにやってきたのは難民だけではない。月曜日午後、シリアのアレッポからオランダの北部フリースランド州にある「フェリーダ・ネコ科大型動物センター」に2頭のトラの子どもが到着した。

この赤ちゃんのトラ(オスとメス)がいたアレッポの動物園「マジック・ワールド」は爆撃にさらされ、中にいた動物たちは次々に避難するよう手配された。しかし、連日の空爆で中にいた動物たちはショックで精神的外傷を負ったものが多い。フリースランド州のナイエベルコープにある動物センターでは、まずこの2頭(サルタンとサイエーダ)のトラウマと恐怖心を取り除くための治療を行うという。治癒には2年ぐらいかかりそうだが、その後は南アフリカにある自然公園に移される予定。

2頭は7月にシリアの隣国であるヨルダンに移送されていたが、今日月曜日にスキポール空港に到着した。到着後すぐに空港にある動物ホテルに収容され、各種書類手続のあと、フリースランドまで移送されることになったもの。

Felida Big Cats Center