オランダ選挙から7ヶ月後、やっと連立交渉まとまる
3月に議会下院の選挙が行われたオランダで、選挙から7か月近くたってようやく連立交渉がまとまった。209日という交渉にかかった日数としては過去最長。
総選挙は今年3月に行われ、150の議席のうち、ルッテ首相率いる中道右派の自由民主党(VVD)が33議席を獲得して第1党の座を維持したものの、単独での過半数には及ばず、各党と連立交渉を続けていた。
選挙結果が判明してから、7か月近くたった9日になって、第1党の自由民主党、キリスト教民主党(CDA)、民主66党(D66)、キリスト教連盟(CU)の4党による連立交渉がまとまったもの。
さらにこのあと組閣まで日数がかかると見られているため、記録はさらに更新される見通しだ。
しかし、4党の議席を合わせても過半数をかろうじて上回る76議席にとどまることや、EU離脱そして移民の排斥などを掲げる極右政党である自由党(PVV)が野党第1党として影響力をもつと見られることなどから、第3次ルッテ政権のかじ取りには困難も予想される。