ハーグ市役所、50名の難民を雇用

ハーグ市役所は50名の難民を雇用することを決定した。市は民間企業もこれに倣うことを期待している。難民申請を受理されて滞在許可を得た人たちが、職務経験を通しオランダ人社会に融合できるようにすることが目的だという。

移民担当のバルデウシング議員(労働党)は、教育程度に合わせた職務を提供し職務経験を積んでもらうと語っている。難民雇用のための予算は50万ユーロと見積もられる。市役所が用意している職務はあくまでも職務経験を積むものに限られており、給与も月額900ユーロと低い。職務はケータリングの補助からマネジメント・レベルまで履歴によって様々。
 
この決定に対し、極右PVV党の議員は「クレージーな政策だ」とコメント。「住居を提供した上、仕事まで。次は何が来るんだ。」と不快感を表している。
難民として入国し滞在許可を得た人のほとんどが生活保護を受けているのが現状だ。ハーグ市は新しく住民となる難民ができるだけ速やかに仕事を見つけ、オランダ社会に融合することを方針としている。