オランダ移民局の手違いで、数千人が試験なしで滞在許可を授与

オランダへの移住者はEU市民以外は市民化試験(Inburguringsexam)を受けなければならない。ところが、移民局(IND)の手違いで、2000人から3000人がこの義務を免除するという知らせを受け取っていたことが判明した。これに対し安全・司法担当のダイクホフ副大臣は、1日事実を認め書面にて謝罪した。

市民化試験免除の規則は2015年1月1日以降厳しくなっている。それ以来約9000人が試験免除措置を受けていたが、このうち2−3000人は以前の規則をもとに免除を受けていたことが発覚したもの。しかし、試験免除を受け滞在許可を得た人たちから、滞在許可を取り消すことは不可能であると、副大臣は述べている。

移民局は、新基準に則った申請書を作成した上、職員に対し免除対象者の基準を徹底するための文書を送付した。試験が免除されるのは、EU市民、18歳未満、65歳以上、(知的・肉体的)障がい者、そして知的労働者など労働許可を持った者である。これ以外の移住希望者は市民化試験を受けねばならず、試験に通らない場合には永住許可の発行が拒否される可能性がある。