オランダ市民権取得に、社会参加義務付け

オランダで居住を開始する人は、市民化(inburgering)の一環として、社会参加義務を負うことが下院で決定した。アッシャー副首相(国務大臣)が起草したもので、オランダへの移住者は市民化の試験でオランダの価値基準を学ぶとともに、この義務を負うことになる。上院でこの法案が通れば今年の7月1日から実施される。この法案は主として難民を対象にしているが、結婚などでオランダに住む人にも適用される。

移住希望者は市民化試験を受けると同時に、オランダに住む上で必要な義務、オランダ社会での基本的な価値観を遵守するという声明に署名する。これによって、オランダ社会に積極的に参加する義務を負う。これに同意する署名を拒むこともできるが、その場合には340ユーロの罰金が課せられ、オランダの永住権は取得できない。