雑貨チェーン「ブロッカー」大規模なリストラ計画

雑貨・電化製品の小売りチェーン「ブロッカー(Blokker)」は16日、経営立て直しを目的とした大規模なリストラ計画を発表した。子会社のマースクラマーは直営店100店舗を閉鎖し、これをフランチャイズ形式に変更する。店舗と本社であるブロッカー・ホールディング合計で1900人がリストラされる。さらに子会社である玩具チェーン「インタートーイズ」、「マキシ・トーイズ」雑貨の「ゼノス」「ビッグ・バザール」そして家具の「レーン・バッカー」は売却される。

関連会社を売却し「ブロッカー」のみに絞ることで、消費者の嗜好をいち早く捉え対応できる、と同社は説明している。熾烈な競争が行われている市場で生き残るには、今回の大規模なリストラと子会社売却以外に道はないとしている。ブロッカーは過去2年間にすでに800人を解雇している。

ブロッカーの縮小は氷山の一角だ。ここ数年、オランダの小売業界は大規模な変革に翻弄されている。昨年初めには大型デパートチェーンの「V&D」が倒産。このほかにも、電化製品チェーンの「メガポール」「It's」「ダイナバイト」「ディクソンズ」などが経営不振に陥っている。この背景には2007年の金融危機そして、オンラインショッピングの台頭がある。