スキポール空港でのタクシー呼び込みに注意

アムステルダムのスキポール空港の到着ロビー出口付近で、「オフィシャル・タクシーOfficial Taxi」というゼッケンをつけた呼び込みがたくさん待ち構えている。ところが、この「オフィシャル・タクシー」というのは、実は公式な空港タクシーではない。空港構内で客を乗せる許可があるタクシーはタクシー乗り場に停まっている。

スキポール空港は、この違法タクシー業者を排除するため、1月30日から空港構内での客引きを禁止し、違反が見つかった場合には350ユーロからの罰金を課すと発表した。繰り返し違反する業者には罰金は1500ユーロに上り、車の没収も計画されている。

法的にはタクシー免許を持った運転手はスキポール空港での停車許可がなくても、空港から客を乗せることはできる。しかしながら、停車許可なしタクシーは空港からだいぶ離れた場所(駐車場など)に車を停めてあり、乗客は停車地まで歩かせられたり、法外な料金を請求されたりすることが多く、これが問題化している。さらに空港での停車許可を持つタクシー業者との軋轢が生まれ、業者は法定化を求め空港があるハーレマーメール市の市長に直訴した。公判は6ヶ月後に計画されている。空港でタクシーを利用する場合にはタクシー乗り場で乗るのが賢明である。