オランダとベルギーが領土交換?!

ベルギーとオランダが無人の領地の交換に合意し、ベルギーの面積が縮小、オランダの面積が拡大した。ベルギーとオランダの国境にあるマース川沿いの領土16ヘクタールをベルギーがオランダに引き渡すかわりに、オランダから3ヘクタールを受け取る。

1830年にベルギーがオランダから独立した際、国境はマース川に沿って設定された。だが1961年に航行環境改善のため河川をまっすぐに変更したことから、双方の領地が対岸に飛び地として残り、船でしか渡れない状態となった。ベルギー外務省のスポークスマンによれば「この飛び地がまだベルギー領土だというのは理にかなわない。」とし、オランダに引き渡すことにした。公式な国境の変更は2018年以降になりそう。

今回の領土交換は、ひとつの街がベルギーとオランダにまたがっているバールレ・ヘルトフ(Baarle-Hertog)とバールレ・ナッソウ(Baarle-Nassau)には適用されなかった。この街にまたがる国境はとても複雑で、いくつかの家は真ん中で2つの国に分かれている。同じ通りにあるのにベルギーの法律が適用される店とオランダの法に準拠する店もあり、営業時間や税制も異なる。この飛び地問題はまだ解決していない。

バールレ・ナッソウ