オランダ、「大麻は政府の管理下で栽培」法案に下院の過半数が賛成

大麻の栽培は政府の管理下にある畑地でのみ許可されるべき、という新法案が22日の国会にて提案された。大麻を販売するコーヒーショップはこの管理下の畑地で生産された大麻のみ扱うことができる。この法案には下院の過半数が賛同を示している。この法案の目的はオランダにおける犯罪組織の一掃である。

オランダでは大麻の購入と販売は基本的に違法であるが、条件付きで認可されている。ところが栽培は違法となっているため、販売者は犯罪組織や違法栽培者から購入せざる得ない。オランダのソフトドラッグ政策は、犯罪組織の手を通さずに流通させることで結果的に犯罪を減らすというものだが、この供給源が犯罪組織ということになれば全く意味をなさないものになっていた。今回の法案はリベラルのD66党が提出したもので、この中には大麻の品質管理も含まれている。「現在流通している製品は粗悪なものも多い。政府管理下の生産で品質も管理する。」という。
法案は上院での審議で決定する。