オランダ「欧州で最も危険な国」!? 国連レポート

世界で一番安全な国はカタール、続いてマルタそしてサウジアラビア。さらにオランダは欧州で一番危険な国であるという、びっくりするようなレポートが国連から発表された。世界リスク・レポートWorld Risk Reportである。ただし、内容は自然災害のリスクを評価したもので、戦争やテロといった要素は含まれていない。評価の基準となっているのは、津波、自信、洪水、火山の爆発などといった自然災害で、発生の可能性を予測している。この報告書で最も危険度が高いとされているのはバヌアツ諸島。町が海面すれすれにあるだけでなく、インフラや医療設備が整っていない。

カタールやサウジアラビアといったガルフ諸国では、自然災害はほとんど起きないだけでなく、インフラも整備され食料貯蔵も十分、テレコミュニケーション、水供給も完全であるなど、災害が起きてもこれに十分対処できる。

オランダが世界で12番目に危険な国にランクされているのは、海面上昇の危険に晒されているというのがその理由。地球温暖化により、海面は今後100年の間に50センチから1メートル上昇すると予測されている。しかし、デルタ計画や堤防そして高度なインフラ整備で、今のところ水害の心配はないという。

以下のリンクにある地図は1から100のスケールで危険度を表している。マウスオーバーで危険度が表示される。日本は12.99。オランダは8.24、ベルギーは3.07。

Risk Data