ルッテ首相、テレビインタビューで極右ウィルダース氏を批判、私生活も明かす
日曜日夜に放映された「夏のゲスト(Zomergasten)」という長いインタビュー番組に、マーク・ルッテ首相が出演した。このインタビューで自由民主党(VVD)の党首であるルッテ首相は、極右自由党(PVV)のウィルダース氏を厳しく批判した。ウィルダース氏は、オランダにあるすべてのイスラム寺院とイスラム系の学校を閉鎖するよう呼びかけ、難民受け入れの即刻全面中止を要求している。
ウィルダース氏の主張は、法治国家オランダの価値観に反するものだとルッテ首相は批判。さらに、同首相はウィルダース氏を最大の政敵だと述べ、国民の恐怖心や憎しみを煽りながら、責任を逃れるという態度を強く非難した。
2012年の政権危機の際、連立政権の影の支持者であったウィルダース氏のPVV党は、政権を放棄する形で脱退している。ルッテ首相は、2017年に計画されている次期選挙で、PVV党が連立政権に関与する可能性は否定はしないが、個人的にはほぼないと見ている。
インタビューで首相は私生活も少し披露した。独身を続けているルッテ首相に、現在恋人はいるのかという直球の質問が投げられたが、昔はいたが今はいないと返答。ただ同棲をしたこともないし、ゲイでもない、と首相は多くの人が知りたがっていたことを簡潔に答えている。愛読書は5000ページに及んでほとんど何も起きないというフォスカウルの「Het Bureau」。退屈と思う人も多いらしいが、文章が素晴らしいのですでに3回も読んでいるという首相。もともとコンサートピアニストを目指していたというルッテ氏が使っているのは、CDプレイヤーがついている古いステレオセット。そして、歴史好きな首相は、毎週木曜日にハーグの高校で歴史の授業を続けているというのも興味深い一面である。