オランダの海岸、ボランティアによる清掃で12,000キロのゴミ

オランダ北海沿岸の海岸で830人のボランティアが8月1日から1週間清掃活動を行い、約12,000キロのゴミを集めた。昨年の活動での11,500キロをすでに上回っている。ボランティア団体「ビーチ・クリーンアップ・ツアー」によれば、ゴミの多くが沿岸を通る船舶や漁船から出ているという。ゴミは海岸100メートルに平均380個落ちており、そのうち90%がプラスチックごみ。

プラスチックごみでも、特に問題なのが波間を漂ううちに砕けて微小になったもの。 これら微小プラスチックには元々、有害物質が含まれ、しかも石油からできているためPCB(ポリ塩化ビフェニール)などの有害物質を吸着しやすい。これを魚や海鳥が間違えて食べてしまう例が相次ぎ、欧州では北海の養殖場のムール貝、フランス産のカキの身から微小プラスチックが見つかったとの報告も出され、海の生態系を壊し、海産物を通じ人間の健康にも悪影響を与える恐れが指摘されている

海岸の清掃作業は今週の日曜日(8月1まで行われる。ボランティに参加したい人は以下のページから申し込める。http://www.beachcleanuptour.nl/etappes/

ビーチ・クリーンアップ・ツアー