アメリカ人と日本人、オランダを旅行先からはずす傾向に

オランダ観光業界の一番の顧客である中国人、日本人、そしてアメリカ人が、オランダへの観光旅行を控え始めている。パリ・ブラッセルに続き、昨今のニースやドイツでのテロ事件が、オランダを避ける理由となっている。とくに、アムステルダムへの旅行を取りやめる人が増えていると、アムステルダムを海外にプロモートするアムステルダム・マーケティング社。オランダ政府観光局そして国内のホテルもこの減少に懸念を示している。なかでも高額を使うハイエンド層の観光客数が減っており、4星や5星の高級ホテルや高級レストランなどの利用者減少が目立つ。こういった施設を利用するアメリカ人、アジア人(中国人と日本人)からのキャンセルが増えていると、同社。

また風車の村であるザーンセ・スカンスも一時は全入場者の40%に上るアジア人で賑わっていたが、こちらも減少傾向であると、担当者は述べている。

アムステルダム・マーケティング社によれば、3月に起きたブリュッセルでのテロ事件が、アジア特に日本からの団体客を遠ざける要因となっているそうだ。外国人にとっては、アムステルダムはブリュッセルに限りなく近い印象があるらしい。