デルフトのプリンゼンホフ美術館への訪問者増加

デルフトにあるプリンゼンホフ美術館では「フェルメール家に帰る」と題した展覧会を開催中だが、この4ヶ月間で5万人以上の訪問者数を記録した。フェルメールの描いた有名な「デルフトの小路」は、通常はアムステルダムの国立美術館に展示されているが、今回の展覧会で320年ぶりにデルフトに戻って来ている。

17世紀のオランダを代表する画家フェルメールが手がけた現存する二枚の風景画作品の内のひとつ「デルフトの小路」。これまで多くの専門家たちがこの絵が描かれた場所を特定しようと試みてきたが、どれも決定的ではなかった。しかし2015年、アムステルダム大学の美術史教授フランス・グレイゼンハウト氏が、この小道がデルフトのフラミング通り(Vlamingstraat)40−42であるという説を発表したが、どうやらこれは決定的らしい。(https://www.portfolio.nl/bazaar/home/show/1143)
展覧会は7月17日まで開催されている。

プリンゼンホフ美術館は、オランダの歴史を知る上で重要な美術館である。現在の国王の先祖でありオランダの基礎を築いたオレンジ公ウィリアムが1584年7月10日暗殺された建物で、いまだに弾丸のあとも残っている。オレンジ公ウィリアムはデルフトの新教会に埋葬されておりその上にはアーチ型の廟堂が建造されている。

Prinsenhof Museum