オランダ政府、環境と人権を守る「正しい」アパレル企業リスト作成

オランダ政府と環境・社会団体は60社の「正しい」アパレル企業リストを発表した。衣料の生産にかかわる労働者の権利を守っているか、生産過程が環境に負荷がかかっていないかなどを調べ、現状あるいは今後5年以内にこれを順守できる企業をリスト化したもの。消費者はこのリストを参照に社会的・環境的に「正しい」企業の衣料を購入できる。

多くの廉価衣料を提供する企業が児童労働者を雇用したり劣悪な労働環境で生産していることが問題になっている。2013年に起きたバングラデッシュで1100人が工場倒壊により圧死した事件は記憶にあたらしい。オランダ政府は不正なアパレル企業が生産する衣料品を購入しないよう呼びかけるとともに、「正しい」企業のリストを作成した。リストに載っているオランダのブランドは、G Star, Sissy Boy, Vanillia やWE Fashionなど。このほか、廉価商品を提供する C&A, CoolCat, HEMA そして Wehkampなども環境に負荷が少ない製造方法をとる素材を購入生産している。このリストに載っているブランドだけでオランダ市場の35%を占めているが、政府は今後リストの拡大を進めたい意向。