アムステルダムが次期ロンドンに? ニューヨーク・タイムス
英国のEU離脱後、ロンドンに取って代わる金融の中心地はどこになるのかという憶測が飛び交っている中、米大手新聞ニューヨーク・タイムスが、アムステルダムを候補ナンバーワンに上げている。同紙は複数の金融機関のトップに英国のEU離脱後についてインタビューを行い、ロンドンに続くEU内の拠点を探った。
候補地は、従業員の英語能力が高く、法規制が緩やかで、輸送とコミュニケーションのインフラが堅固、高層ビルにオフィスが設置でき、高級住宅に入手可能で、良い学校、レストラン、文化施設が豊富という条件が与えられた。つまりウォール・ストリートで働く高給取り金融マンを満足させる都市である。欧州各都市に最高60点で評価してもらった結果、アムステルダムが55点と一位に選ばれている。
「オランダ人の多くがイギリス人よりうまい英語を話す、学校はヨーロッパで一番程度が高く、歴史的な建築や運河は美しいし、ナイトライフも充実、さらにスキポール空港からも近いし、人々は寛容だ」と米国の金融業界ははアムステルダムを賛辞している。
さて、アムステルダムのマイナス点といえば、ボーナスに限度額が定められている点だ。この規制がなくなれば、高給取りの金融マンが大挙してアムステルダムにやってくるはずだが、とニューヨーク・タイムス。