英国EUの離脱で、欧州医薬品庁がロンドンからアムステルダムへ移転

英国のEU離脱で、ロンドンにあるEUの2機関が欧州各国へと移転するが、欧州医薬品庁の移転先ははアムステルダムに決定した。この決定の裏には、マーク・ルッテ首相と元労働党の党首ボス氏によるロビー活動があったという。もうひとつのロンドンからの移転である欧州銀行当局、こちらはパリとなった。

3度におよぶ選挙とくじ引きでアムステルダムはミラノに勝ち、欧州医薬品庁を誘致した。この決定にゼイストラ外務大臣は手放しで喜んでいる。最終的な移転は2019年の春となる。金融局のほうも、3回の選挙の末にダブリンとパリが残ったが、やはりくじ引きでパリに決定している。医薬品庁は、アムステルダムのザイドアス(Zuidas, 南駅のエリア)に拠点を構える計画で、約900人を雇用する。年間予算は3億ユーロ。出張者の宿泊日数は述べ30,000泊が見込まれ、アムステルダムの経済活動に貢献することは確か。