アムステルダム国立美術館、料理とアートの本を出版

オランダはその昔グルメの国だった。17世紀黄金時代の絵画にはテーブルにあふれるばかりの魚、肉、チーズ、果物、野菜が描かれており、そのいくつかは今でも珍しい食品である。元アムステルダム国立美術館の館長であるヴィム・パイベスとフード・ジャーナリストのヨナ・フロイドがオランダの食を再考する「国立美術館クッキング」と題する本を出版した。オランダ料理で使われる50種の食材を使い、50人のシェフやパティシエが昔ながらの料理と新しく考案した料理130点を紹介している。

本の装丁とデザインは世界でも有名なイルマ・ボーム。クッキングシートのような材質の紙を使うなどユニークなデザインを採用している。レシピの他には、オランダの豊かな食文化の歴史を語る国立美術館所蔵の絵画が収録されている。果物やチーズといった食材から、ナイフやフォーク、珍しい食器そしてドールハウスで使われていたキッチンまで、約900点の画像が掲載されている。
新しいオランダ料理と伝統的なアート作品を同時に楽しめる本である。

Rijksmuseum Kookboek