歌舞伎がテーマの浮世絵寄贈、アムステルダム国立美術館で展覧会

歌舞伎をテーマにした浮世絵の展覧会が本日水曜日からアムステルダム国立美術館(ライクスミュージアム)で開催される。
これらの浮世絵は、ヘルウィグ・ケンペルス夫妻からの寄贈されたもの。国立美術館はこの寄贈を「世界に誇れる歌舞伎絵のコレクション」だとして感謝の意を表している。

歌舞伎は1600年ごろから日本で人気を博してきた大衆向け舞台芸術で、歴史上のヒーローや動物、幽霊、そして売春婦などをテーマに演じられている。浮世絵で歌舞伎の題材が取り上げられたのは18世紀に入ってから。歌舞伎を見物したあとに、記念に浮世絵を買うというのが当時では普通だったらしい。ヘンク・ヘルウィグさんと妻のアレンディ・ケンペルスさんは、40年間歌舞伎をテーマにした浮世絵を蒐集してきた。国立美術館のプレスリリースによれば、夫妻はパリで歌舞伎を観劇して以来大ファンとなり、まず1枚目の浮世絵をパリで買ったという。その後蒐集は続き1500枚となった。夫妻は多くの人に見てもらおうとコレクションの一部を寄贈した。
この展覧会は10月13日まで開催されている。

国立美術館プレスリリース