難民の子どもたち1000人がユトレヒトでコンサート

難民の子どもたち1000人が20日(火)、ユトレヒトのチボリ・フレーデンブルグにてコンサートを行う。ラジオ・フィルハーモニー・オーケストラとともに、「怖がりのうさぎ(Angsthazen)」と「勇敢な子(Durfals)」を演奏する。オランダにある12の難民センターに住んでいる子どもたちは、このコンサートのために数ヶ月間も難民センターにある学校で練習を重ねてきた。「ほとんどの子どもたちが戦争や暴力や恐怖を経験しており、音楽を楽しむという状況ではなかった。しかし練習をしている間だけでも心配や恐怖心が遠のいているようだ。」と、難民ボランティア団体Vluchtelingen Werk。

子どもたちが負った心の傷は深い。同団体は難民センターで子供の傷を少しでも癒すために音楽教室を開催している。コンサートで演奏する曲は恐怖をテーマにしたオランダの子供の歌。「戦争とは関係ないが、誰でも怖いものがあるという話をテーマにしている。」最初のうちは、踊ったり手をたたいたりするのも、なかなかできなかった子どもたちだが、練習を重ねるうちにだんだんと心を開くようになったという。

Radio Filharmonisch Orkest