オランダでのクレジットカード利用減少の一途、ピンパス利用が大幅に増加

オランダではクレジットカードの利用が減少の一途をたどっている。ここ数年店舗でのクレジットカード支払いは3.3%程度だったが、昨年は2.4%にまで落ち込んだ。金額では45億ユーロから33億ユーロへの減少である。クレジットカードの利用が減っていないのはガソリンスタンドとファッション関連の店舗。それでも3%程度である。高額商品で2%、その他では1%以下と利用度は低い。数字にはウェブショップでの支払いは含まれていない。

これに対し、利用度が高まっているのがピンパス(銀行口座から直接支払われるデビットカード決済)。初めて現金取引回数を超えた。現金での支払は34億回から32億回へと減少したのに対し、ピンパス支払いは29億から32億回へと大幅に増加した。

ピンパスの利用増加の背景には5ユーロ以下の少額決済が可能になったこと(2011年)、そして10ユーロ以下の暗証番号なしでの支払い(2014年)も可能になったことがある。最近ではカード決済のみで現金を受け取らない店も増えている。金額では現金が400億ユーロ、ピンパスが930億ユーロ、そしてクレジットカードが32億ユーロとなっている。