報道の自由度、オランダは世界2位

報道の自由度は世界的なレベルで劇的に下がりつつある。パリに本拠を置く「国境なき報道団」が毎年世界各国の報道の自由度を調査しているが、これは2016年の調査結果に対するコメントである。オランダは昨年度は4位だったが今年はフィンランドに次いで世界2位に上がった。報道の自由はオランダでは法律で守られており、特に政治などに関する「風刺」も自由であるべきだと明記されている。

国境なき報道団によれば、世界の指導者たちはジャーナリズムに対し病的とも言える妄想をいだき、商業的な利益を追求するメディアを自分の手中に収めようと躍起になっている。「ジャーナリズムは、プロパガンダと記事の内容に対するスポンサーからの圧力に屈するべきではない」と同団体。

中東やアフリカでは、テロや紛争そして当局からの圧力で報道の自由は奪われている。中南米でも犯罪組織や汚職などはメディアに登場しない。米国では諜報機関の情報をメディアに流すことを禁じられ、これも報道の自由に反すると批判されている。

最も自由度が低い国はエリトレア、北朝鮮、トルクメニスタン、シリアそして中国である。自由度が高い国は、フィンランド、オランダ、ノルウェー、デンマークやニュージーランドである。日本は、調査対象の180カ国のうち、前年より順位が11下がって72位だった。

World Press Freedom Ranking 2016