アムステルフェーン市長、難民センター建設で脅迫状
アムステルダムの南にあるアムステルフェーン市のファン・ヘット・フェルト市長が先週末に脅迫状を受け取っていたことがわかった。脅迫状はアムステルフェーン氏に設置される難民センターに反対し、これを強行するなら死を覚悟しろというもの。市長は「内容にショックを受けたことは確かだが、それ以上に匿名でこのような脅迫状を送りつける住民がいることに失望を感じている。」とローカル放送局AT5のインタビューで述べている。
「オランダでは市町村が分担して難民を受け入れることになっており、アムステルフェーンでも受け入れは当然の義務である。今回の難民受け入れは市当局だけでなく多くのボランティアそして地域住民が率先して行っている。警察などとも連携し、難民そして住民の安全には最善を尽くすつもりであり、脅迫状には屈しない。」と市長はコメントしている。
アムステルフェーン市は、4月末に約400人の難民を受け入れる。受け入れ場所はクローネンブルグにある空きオフィスビル。現在このビルを住宅用に改装中である。昨年10月に近隣の住民を集めた説明会が開かれたが、安全や治安に対し心配をよせる住民も少なくなかった。とくに、この地区と隣接するバウテンフェルデルト(アムステルダム南部)地区にはユダヤ人が多く住んでおり、イラクやシリアからのイスラム系の難民との軋轢が心配されている。