投薬のミスを限りなくゼロにするシステム、オランダの病院で開始

オランダの東部デーフェンター(Deventer)にある病院では、入院患者へ配る薬の間違いをなくすという画期的な器械の利用を開始した。入院患者への投薬の間違いは5人に1人という高い割合で起こっている。この「メッド・アイ(MedEye)」という器械を利用することで間違いは皆無になると、デーフェンター病院。

「メッドアイ」は小さなコンピュータで、中に3Dスキャナーが設置されている。看護師がまず医師による処方箋を見ながら、錠剤やカプセルを包装から取り出し、これをメッドアイの引き出しに入れる。錠剤やカプセルはすべてが異なった色、大きさ、形、割れ目などで区別できるため、どの患者がどの薬が必要であるか、メッドアイが瞬時に見分けるという。さらに、メッドアイは、引き出しに入れられている薬のデータを、電子カルテのデータと照らし合わす。これにより、投薬の間違いが限りなくゼロに近づくという。

メッドアイは、オランダとアイスランドの企業「ミント・ソリューションズ」が開発したもの。デーフェンター病院での試みが成功すれば、医療ミスの減少に貢献できると同社の代表は述べている。

Mintsolutions