オランダのアスパラガス、EUの原産地名保護リストに

オランダのブランバント地方ワル地域で生産されているワル・アスパラガス(Wal-Asperges)が、EUの原産地名保護リストに載ることになった。この「若干の塩気を持ち苦味のない白アスパラ」を類似製品と区別する目的で、17日水曜日このリストに登録したもの。

欧州原産地名保護リストには現在1320品目以上が登録されている。伝統や地域に根ざした特有の食品などの品質認証のために。1992年に制定され、多様な農業生産を奨励し、原産地名称を誤用や盗用から保護し消費者に正しい情報を提供することを目的としている。主な対象は、ワイン、チーズ、ハム、ソーセージ、オリーブ、ビール、パン、果物、野菜などである。ゴルゴンゾーラ(ゴルゴンゾーラ産)、パルミジャーノ・レッジャーノ(パルマ等産)、シャンパン(シャンパーニュ産)など、それぞれの地域原産のものでないとそう名乗れない。ロックフォール(ロックフォール=シュル=スールゾン産)のように、その地域原産で加えて伝統製法まで守らないとそう名乗れないものもある。

オランダでは多くがチーズが対象で、ライツェチーズ、ゴーダチーズ、エダムチーズなどがそれである。他の地域で生産されたものは味が似ていてもこれを名乗ることができない。
今回の登録では、ブラバント・ワル地域(北ブラバントとゼーラント州の境界線にある地域)で有機的な方法で生産されたアスパラガスのみが「ワル・アスパラガス」を名乗ることができる。

ブラバント・ワルのアスパラガス