ベルギー 銃器保持に対する新規制

アメリカでは、7日にロサンゼルス郊外サンタモニカの大学周辺で銃の無差別乱射があったばかりだが、ここベルギーでも銃器に関する新法案が可決された。

ベルギーはヨーロッパ大陸の中で、ライセンス無しで銃器を購入できる唯一の国だ。今回、ベルギーフランダースリベラルの法務大臣は、この法案を廃止した。その結果、680種の銃器がリストに挙げられ、それらを保持するためにはライセンスが必要となった。このリストには歴史的価値のあるもの、または装飾目的や民族的要素がある銃も含まれる。

この措置が今回取られた背景には、銃の保持にライセンスを必要としないこと自体が、18ヶ月前にリエージュで起こった無差別乱射などの過去に幾つもの悲劇を引き起こした要因になったと考えられたことがある。2011年のこの事件では、武装した男がリエージュの中心で無差別に発砲した結果5人が死亡し、百人以上が負傷した。

今回の規制執行にあたり、法務大臣は民俗学の団体が歴史的なイベントで行う野外劇などにこの新しい規制が適応されないようにした。これを受け、警察はこのようなイベントで使用される武器について熟知する必要が生じた。

現在このリスト上にある銃器を保持する者は、ライセンスを取得するために1年の猶予が与えられる。