スーパー「ユンボ」、倒産したデパート「V&D」のレストラン部門買収

スーパーマーケットチェーン「ユンボ(Jumbo)」は27日、事実上倒産したデパート「V&D」のレストラン部門「ラ・プラス(La Place)」の買収を決定した。「ラ・プラス」はマクドナルドに次ぎオランダで二番目の大規模飲食チェーンで、「V&D」グループ内で唯一利益を計上している部門であった。「ユンボ」が購入するのは、250店舗のうち、デパートに付随しない独立店舗60軒。これにより従業員1500人が職を保持することができる。「ユンボ」によれば残りの190店舗(従業員合計3500人)の買収の可能性も高いという。

「ラ・プラス」の売上は「V&Dグループ」の売上の約4分の1を占め、経営不振のデパート部門の損失を埋めていた。「ユンボ」のCEOによれば、生鮮食品を販売するスーパーマーケットと新鮮さを売りにするレストラン「ラ・プラス」の統合は社の戦略に沿ったものであるという。「ユンボ」の年間売上は65億ユーロ。これに対し「ラ・プラス」は2億ユーロである。

「ラ・プラス」は1987年にV&D内にサンドイッチを売る店舗として始まった。これがフレッシュ・ジュースやサラダバー、さらにピザや肉料理にまでを提供するセルフサービスのレストランに発展し、その手軽さと新鮮さから人気を集めている。