オランダ、農産物輸出高過去最高、世界2位の地位は揺るがず。その秘密は?

オランダの農産物の輸出高は伸び続け、2015年には過去最高記録である824億ユーロを達成した。農産物輸出高では、米国に次いで世界二位。昨年はロシアの輸入ボイコットで輸出高減少が危ぶまれていたが、他国への輸出が順調で、この地位は保持することができた。2015年の輸出高は前年より7億ユーロ増加している。

輸出先は欧州内が大半で、ドイツが輸出全体の4分の1を占め、ベルギー、英国、フランス、イタリアがこれに続く。農産物別ではトマト、パプリカ、キュウリ、肉、魚、酪農製品、卵がEU域内への主な輸出物である。欧州以外への輸出では花卉と植物が好調で、この分野だけで80億ユーロの輸出高を記録している。

さて日本も輸出に力を入れたオランダ型農業を目指しているというが、日本の1割程度の国土しかないオランダでなぜこれほど農業生産性が高いのであろうか。オランダ農業の成功の鍵は市場の開放と土地の集約化、そして最新の情報通信技術や環境制御技術を駆使した「スマート・アグリ」の導入である。輸出だけでなく農産物の輸入にも力を入れ、カカオ、大豆やタバコなどを加工物として再輸出するという加工貿易という仕組みを確立した。オランダの農業は泥にまみれた従来の農業から、工場で生産するハイテク農業へと移行している。とくに、花やトマトなどは大型植物工場での生産で、一年中供給可能となっている。