オランダの駅、改札口のドア設置で乗車券2%販売増
オランダの鉄道駅の改札は開閉式ドアがついていないところが多い。乗客はOVカードでチェックインしホームに行くのだがドアがないためにこれを忘れ素通りしてしまう人や、時間がないためにチケットなしで入場してしまうことがある。さらにドアがないためにチェックアウトをし忘れると過剰な料金をとられるという不都合も起きる。オランダ鉄道NSは、ロッテルダム駅を皮切りに、数十の駅でドアを設置したところ、一日あたりこれまでより24,000枚多くのの乗車券を販売するという結果が出ている。これは1日あたり2%の増加である。
改札にドアをつけたのはNSによれば「乗務員と乗客の安全のため」だという。列車内で起きる乗務員に対する暴力行為のほとんどが、検札時に起きている。乗車券の提示を求められた際に乗車券なしで列車に乗った人が逆ギレするというケースである。
1日に10万人が利用するロッテルダム駅では、安全度が10中7以上であると感じる人が99%と、ドアなしの時期の92%を上回っている。また利用者はこのドアによってチェックインやチェックアウトのやり忘れを防ぐと肯定的である。