オランダのジャーナリスト、シリアのアサド大統領と独占インタビュー

オランダのニュース番組である「ニュースアワー(Nieuwsuur)」が、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領と独占インタビューを行い、17日(木)に放映された。人権問題から外交問題まで核心に迫る問いにアサド大統領は真摯にそして巧妙に答えていたが、オランダがシリアに侵入しているISを空爆する計画については、これを違法であると断言した。「シリアは主権国家であるから、空爆は国際法違反行為になる。オランダがシリア国内でテロを攻撃したいならシリア政府にその許可を求めるべきである。」と大統領は論説した。

オランダ政府および同盟国はアサド大統領の退陣を要求しているが、大統領は「退陣をしたところで、シリアの政情や欧米の方針に変化はない。」とし、大統領の進退問題は欧米ではなくシリアが国家として決定することだと主張した。「オランダの首相の選出を他国が決定するとしたらオランダ国民はこれを認めないのと同じことである。」

さらに大統領はオランダ政府はこれまで一度もシリア政府に直接交渉を行ったことがないと指摘、「シリアのこの状況に手を差し伸べてくれるなら、いかなる国とも腰を据えて話す準備はある。」と、シリア抜きの他国による取り決めを非難した。本日、ニューヨークにて各国がシリア問題を話し合う。米国のケリー外相やロシアのラブロフ外相などが参加する。

インタビューの抜粋は以下のリンクから。(英語)

Interview with President Assad