シリア・トルコ地震でオランダの援助隊活躍

2月6日にトルコとシリアの国境付近で発生した大地震で、すでに15,000人の死亡が確認されている。オランダのUSAR(Urber Search Rescue Team)は地震発生後すぐに65 人の男性と 8 匹の犬を率いてトルコ南東部に向けて出発し、ハタイ市の近くにベース キャンプを設置した。これまでに 11 人と犬 1 頭をがれきから救出ししている。すでに3日以上過ぎた現在でも救助活動は続いている。

USARは各国にあるが、オランダでは145人が災害などの非常時のために常に待機している。彼らは日常は看護師、医師、消防士、救急救命士など通常の仕事に従事している。USAR は 2003 年に設立され、モロッコ (2004 年)、ハイチ (2010 年)、レバノン (2020 年) などで災害を支援を行った。USARが実際に配備されるかどうかは、外務開発協力省が決定する。

シリアは現在アサド政権に対する制裁で、国民はエネルギー不足そして貧困に悩まされている。とくに地震が起きた北部では内戦ですでに都市は破壊されており、今回の地震でさらに崩壊が進んだ。さらに地震で大被害を被った地域は反政府勢力が支配しているため、政府からの援助も進んでいない状況だ。また制裁により、トルコの国境が閉鎖されており援助隊や援助物質も届きにくい。さらに夜になると零下という寒さで生存者の今後の状態も危ぶまれている。

オランダ政府は昨日1000万ユーロを寄付すると発表。民間でも寄付を募っており、一般災害用のGiro555や赤十字Giro724に送金できる。

https://giro555.nl/