オランダ、小学校の卒業試験、イスラム系の学校が最高点に

オランダの小学校には、普通の公立校、カトリック、プロテスタント、イスラム系の学校、そしてシュタイナー教育などの特殊教育学校などがあり、自由に選ぶことができる。卒業前に進路を決める参考のためにCITOテストと呼ばれる試験を受けるが、今年の試験では、改革派プロテスタント系の学校とイスラム系の学校が、他の学校よりも高い得点を得ていると、テレビ局RTLが発表した。オランダ全土で100校以上ある学校では改革派プロテスタント系の学校の平均得点が7.24と最高。100校以下の学校ではイスラム系の学校が7.42と高い得点を得た。イスラム系の学校はオランダ全土で42校ある。過去には特殊学校(シュタイナー、モンテソーリ、ダルトンなど)が高い得点を得ていた。いわゆる普通公立校(openbare school)は今年は平均得点6.89と最も低い結果が出た。

地域別では、南のリンブルグ州が高く平均7.3。これに対しフレフォランド州が6.88と最も低い。調査の結果は学校ごとに公表されている。試験の得点だけでなく、生徒の社会、経済、文化的背景なども含まれている。さらに両親の教育水準やオランダで生まれた子供の割合なども学校ごとに見ることができる。
RTLは2013年に初めてこの数字を公表したが、学校側はランク付けを恐れ、これを中止するよう裁判に持ち込んでいる。オランダでは学校は教育方針などで選ぶのが普通であったが、最近ではランクを気にする親も増えている。

RTLニュース